チューリップルームってどんな園?
チューリップルームの保育方針
1.「やりたい気持ち」を
尊重する保育
今の子どもたちは「高い所に登っちゃダメ」「寄り道しちゃダメ」「雨だからダメ」とやってみたい気持ちを削がれる事が多いです。その結果、意欲や探究心がなくなっちゃって、「指示を待っている」こどもが多いです。チューリップでは子どもの「やりたい」気持ちを大事にしています。
2.ひとりひとりに
それぞれの保育
子どもにはそれぞれ得意、不得意、好き、嫌い、資質というものがあります。子どもに必要なものはひとりひとり違う。チューリップの先生は過去の膨大な経験でその子に今必要なものを直感的に判断することが出来ます。ひとりひとりにあった保育をチューリップは心がけています。
おもちゃや遊具がなくても自ら楽しい事を見つけて遊びます。自発的な遊びは非認知能力を高めます。
3.子どもが怒れる、
泣ける、いやって
言える保育
笑う、泣く、怒る、くやしい、悲しい。子どもは感情を体験しながら自分で感情のコントロールを覚えていきます。大人が「怒らないの!」「泣かない!」と、感情を抑える言葉を投げかけると、自分で感情をコントロールする体験ができなくなってしまいます。チューリップは感情はそのまま出すことを心がけています。
泣いている子が気になる小さい子
こんにちは。園長『しお』こと塩沢節子です。
私は物心ついたころから既に子どもが大好きでした。
学校卒業後、保育士として働きましたが保育の在り方に疑問を持ち退職しました。出産後、ご近所のみんなで子育てをしていた時、子どもが大好きな事や、保育士経験からお母さん達の力になることができると感じ、自宅からチューリップルームを始めました。
そして今年で24年目です。
たくさんの子ども達、お母さん達、親子の関係性を見てきて気づいた事があります。お母さんの笑顔が子どもの情緒を安定させ、心が豊かになる事に繋がります。それによって自己肯定感、主体性、非認知能力などを高める事にも繋がると考えています。
これからの時代に必要な『生きる力』を共に育みましょう。
子どももお母さんも自分らしく安心して成長ができる園です。
チューリップならではの日常
様々なことを取り組んでいますが、
特に大切にしている事をご紹介します。
登 園
靴箱・ロッカーは自分の場所は
決まっていません。毎朝自分で決めます。自分で決めることによって、脳を使います。
おあつまり
お集まりではスタッフが答えのない質問をします。例えば『今の心の色は何ですか?』等、正解(間違い) がない質問です。こうして自分の心を見つめる事で自分を大事にすることができ、自己肯定感が高まります。
ごはんの準備
チューリップルームでは園長手づくりの『しおべん』を食べています。その日のお当番さんが配るのですが各々の自分の食べられる量や好き嫌いをお当番さんに伝える事によって深いコミュニケーションを取ることができます。
おひるごはん
園庭がないのでほぼ毎日どこの公園に行くか子ども達と相談をします。お弁当開きをする時はどこで誰と食べるかは自分で決めます。
『誘う・相談する・断る』等の経験をする事でコミュニケーション能力を育む事ができます。
降 園
ご飯が終わったら降園まで自由遊び。
木登り、泥遊び、遊具遊び。みんな自由気ままに遊んでいます。スタッフからママに園での様子を伝えます。
そのほか
雨の日は小麦粉遊びや合羽を着て公園遊びをすることも。
五感をフル活用!
小麦粉遊びの様子
大きい子も小さい子も一緒になってやっています。
夢パークで泥んこに。おままごとをする子、ウォータースライダーをする子、それを見ている子。個性豊かな子ども達。
チューリップならではの行事
チューリップでは様々な行事がありますが
特にオリジナリティの高いものをご紹介します。
10月
運動会
結果ではなく過程を大切にしています。ある時の運動会の話で、例年リレーは年中・年長さんがやることになっていますが、当日までの過程の中で年少の子がリレーに参加したい気持ちになりました。そこで『年少だから参加ができない』と言うのではなく、実際練習に参加し、その子が本気だと確信を持ったので『リレーは年中・年長組』という枠を超えて年少の子も挑戦することができました。一人一人の運動会までの気持ちなどを丁寧に観察しその子のやる気を最大限に引き出します。
11月
高尾山遠足
チューリップでは『歩育』を大切にしております。日々の遠足でもそうですが、この遠足では少し長い距離を頑張って歩き、目的地に到着した時の達成感を感じることができ、頑張ることの大切さと頑張れる自分を認める『自己効力感』も高めます。
2月
忍者ごっこ
忍者になりきって体を楽しく使う忍者ごっこ。色の3原色を使った色違いの衣装を自ら選びます。視覚刺激する 見ることでベースとなる赤(情熱) 黄(コミュニケーション、知恵) 青(落ち着く心)を刺激します。忍者になりきって体をたくさん動かします。
3月
卒園式
親御さんに最後に一言言葉をいただきます。
お母さんたちは子どもの話ではなく自分自身の話をすることが多いです。
それはチューリップが子どもを育てる場であるとともに親御さん自身が成長できる場所でもあるからです。自分の卒業式だと感じるお母さんたちも多いようです。卒園式の準備は在園のお母さんたちが準備をします。たくさんの時間を共有した…と言うか一緒に泣いて笑って過ごした仲間の卒園なのでそんな晴れの日に心からのおめでとうを込めたいという気持ちのこもったとても温かい卒園式はチューリップならではです。
一人の小学生(卒園児)から手づくりお菓子の贈り物
お母さんたちの言葉
卒園生のお母さんたちの生の声です。
40代女性
8歳、4歳
女子
娘は皆と一緒に歌いたくない、鬼ごっこはやらない、運動会は見ているだけ。
先生方はなんとか形だけでも参加させよう…とはしません。皆とやって欲しいなと心配する私をよそに先生は娘を見守ってくれました。
小学生になって間もなく、娘は歌うのが大好きだと言います。夕暮れまで毎日鬼ごっこ。運動会で消極的だった縄跳びは、今や毎日二重飛びの記録を更新します。今活き活きと取り組む姿を見て、自分のやりたいタイミングでできて本当に良かったなと思います。
娘は今算数が苦手。時々忘れ物もします。
でも出来ない娘を人とを比べる事はありません。私だって苦手な事だらけ。
出来ない事は出来ないって言える。皆違って皆いい。幼児園チューリップはそんな場所です。
50代女性
23歳、19歳
男子
幼児園チューリップで過ごした1年間、次男は園で緘黙を貫きご飯も食べないという状況でしたがしおが見てくれているから…という絶対的な安心感がありました。
そして子育てで最大に悩んだ思春期。先の見えないトンネルの中にいた私の話をたくさん聞いてもらいました。子どものことも、親である私のこともよーくわかってくれて、親子セットでずっと引き受けてくれる場所はなかなかないと思います。
しおの「○○だから大丈夫!」
とうことばで乗り切れました。
30代女性
11歳、6歳
元気な男子
▪️感情的な自分に✖︎をつけていたけれど、自分の感情を大切にして良いんだということを教えてもらいました。
▪️「いい子」に育てようと完璧な親であることに頑張らなくていい。まず自分自身が楽しみ、そして子どもと共に楽しむことにつなげる…少しづつですが、実感できるようになりました。
▪️何か困った事があっても、しおに相談に乗ってもらおう!私の居場所ができました。
▪️自分と同じようなことだなぁ。とか、いろいろな考えがあるんだなぁ。
人の悩みを聞いているだけでも、気づきや学びがあります。ぶっちゃけても大丈夫 笑。
40代女性
8歳、6歳
女子
ある時子供に"遊ぼ"と言われ気が向かなくても一緒に遊ぶことが子供の為と思っていました。でも自分の気持ちはやりたくない。本当は嫌と言いたいのに言ってはいけないと思う気持ちで窮屈になってきます。
こんな時母親としてどう子供と接するのが正解なのか、よく分りませんでした。そんな時しおは、お母さんだって完璧じゃないんだから、やりたくないとか、言ってもいいんだよと。
お母さんも自分の気持ちを大切にして子供に伝えればいい。シンプルなことでした。それからは気持ちがとても楽になりました。